鷺邸のこと

いつもご贔屓いただいております皆様へ

建物には物語があって歴史があって、その紡がれた時間の上に、私たちは暮らし生きています。

■昭和18年(1943)、茶の湯の美意識に富んだ「空閑通子様」が、満洲・奉天の病院を売り払い、
日田の自然と共に暮らす、優美なしつらえの和風建築を建てられました。

■平成23年(2011)、インテリアやデザインに造詣の深い、
大分の河野先生が別荘として購入。
建造物をさらに贅沢に、魅力的にリフォームされました。

■令和2年(2020)、河野先生から和くらが引き継いだことで
この建物の第3章が始まります。

日田で一番と言われる景色。その景色と対話するような、うなぎの店。
最初から、うなぎ、と決まっていたと言っても過言ではありません。

うなぎに長年携わっていた西田と共に、
なにものにも縛られず、美味しいものを心に届けたいという気持ちをもって、
遊び心を持ちながら、進んでいきます。

世情はこの通りですが、新たな気持ちで鷺邸(ロテイ)を作り上げていきます。

食は、人と人、人と社会の間に、幸せなコミュニケーションを生み出す大きな力を持っています。
店名に由来し、幸運の前兆を知らせる鳥と言われる「鷺(サギ)」は、
前の石群に立ち、この建物を見守っています。

窓一面に広がる三隈川の景色と共に、皆様のご来店お待ち申し上げております。

<川開き観光祭=鷺邸ロテイはお休みとさせていただきます>